週刊なるほど!消費税

納税義務(法人成り:8)

第247号 2007/11/19

★【先生】

 先週まで、法人成りすることによって消費税の節税をすることができるというこ

とを、いくつかの事例を挙げて考えてきました。

☆【生徒】

 法人成りした後の免税期間を利用することにより、節税をすることができるという

話でしたよね。

★【先生】

 今回は、免税事業者とならないことによって、つまり、あえて課税事業者になること

によって、消費税で得になる場合があるという話です。

☆【生徒】

 えっ!消費税が免税とならないのに、かえって得になる・・・そんな話、あるんで

すか?

★【先生】

 場合によっては、免税にならないほうが得になることがあるんです。

 消費税の計算の基本について考えてみてください。消費税の納税額は、どうやっ

て計算しますか?

☆【生徒】

 消費税の納税額・・・消費税は、預った消費税から支払った消費税を差引いた金

額を納付します。

★【先生】

 そうです。それが基本です。

 預った消費税は、主に売上から、支払った消費税は、主に仕入や販売費、管理費

から発生します。

 では、預った消費税よりも、支払った消費税のほうが多い場合には、消費税は

どうなりますか?

☆【生徒】

 預った消費税よりも支払った消費税のほうが多い?そんなことがあるのです

か?

 ・・・預った消費税よりも支払った消費税のほうが多いのなら・・・消費税は預っ

た消費税から支払った消費税を差引いた金額を納付するから・・・納付がマイ

ナスになる!?マイナスを納付するということは・・・税務署から消費税がかえっ

てくるということですか!?

★【先生】

 そうです。「還付」といいます。

 説明が長くなってしまうので、今回はここまでにします。また次回、続きから説明し

ます。

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