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週刊税務調査日記

発生主義にこだわる調査 (2)

第421号 2015/8/31

●税務署

「売上の入金が請求書を出してから1年も後なんて通常は考えられないですよね?」

★納税者

「確かにそうですが、現実にそうなっていますから」

●税務署

「何で、そんなに遅いのですか?」

★納税者

「分譲した住宅が売れてから支払いがあるためこうなるのです」

●税務署

「お金が入ってから支払いがあるということですね?」

★納税者

「そのとおりです」

●税務署

「かなり前からですか?」

★納税者

「私が独立した時からです」

●税務署

「へ~」

「もしかして、売上の計上はお金が入ってからということですか?」

★納税者

「そうですよ」

●税務署

「入金ベースということですね」

「税務署としては、それでは困るのですけど」

★納税者

「え~ 何で税務署が困るのですか?」

●税務署

「請求時に売上を立てていただくことになっているのです」

★納税者

「請求書を出した時ですか?」

●税務署

「そうです」

「厳密には、設計の作業が完了して納品した時です」

★納税者

「・・・」

■会計事務所

「確かに理屈上は税務署の言う通りですが、それはあくまでも原則論ですよね」

「今回のような実態の場合には、この原則論は通じないと思いますよ」

  つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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