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週刊 なるほど!消費税

〔納税義務判定_合併があった場合_概要〕

第402号 2015/07/13

【生徒♂】

「ねぇ先生、僕はさ、インテリジェンスなヤングボーイだから新聞なんかで最新ニュースをキャッチしているのだけれど、最近のニュースで気になる事があるんだよね。」

【生徒♀】

「あら、あなたが新聞のテレビ欄以外の欄を読んでる姿なんて、今まで一度たりともお見受けしたことありませんわよ?」

【先 生】

「大体、自分で自分の事を『インテリジェンスなヤングボーイ』だなんて、ヘソで茶が沸くような事を言っていると、コンクリートの上で柔道の?裏投げ“を喰らわすわよ。」

【生徒♂】

「そんな事したら僕が死んじゃうでしょ・・・?ところでさ、新聞やテレビのニュースなんかで『A社がB社を吸収合併した』なんていう話題を見る事があるけれど、合併っていうのは、消費税にも何か影響が出てくるのかな?」

【先 生】

「とても大きな影響が出てくるわよ。」

【生徒♀】

「まあ!どんなところに影響してきますの?これ以上物事をややこしくしないで欲しいのですけれど・・・」

【先 生】

「まあまあ、そう警戒しなさんなって。合併が消費税に一番大きく影響してくるのは、納税義務の判定の部分ね。」

【生徒♂】

「前回までの『相続があった場合』と同じような感じなのかな?」

【先 生】

「う~ん・・・相続っていうのは、個人を対象にした話だけれど、合併っていうのは、法人を対象にした話だから根本は大きく異なるのだけれど、基本的な考え方は、ちょっと似ている部分があるかもね。」

【生徒♀】

「そもそも合併って何の事ですの?」

【先 生】

「合併には、大きく分けて『吸収合併』と『新設合併』の2つがあるのよ。」

【生徒♂】

「へぇ~。2つあるんだね。『吸収合併』ってどんなモノなの?」

【先 生】

「吸収合併というのは、例えば、A社がB社の事業を取り込んで、より大きなA社が出来上がるというパターンの合併の事よ。この場合、A社を合併法人と呼び、B社を被合併法人と呼ぶのよ。」

【生徒♀】

「なるほど。この場合、B社は無くなってしまいますの?」

【先 生】

「そのとおりよ。B社という法人格は、合併する事によって消滅してしまうわ。だから、A社を合併存続法人、B社を合併消滅法人等と別な呼び方で呼ぶ場合もあるわよ。」

【生徒♂】

「2つ目の新設合併っていうのは、どんなの?」

【先 生】

「新設合併というのは、例えば、A社とB社がくっ付いて新たにC社が出来上がるというイメージよ。」

【生徒♀】

「この場合、A社とB社は、消滅してしまいますのね?」

【先 生】

「そのとおりよ。合併があった場合の納税義務判定を行う上では、この吸収合併の場合と新設合併の場合とでは、判定方法が少し異なっているのよ。吸収合併の方が、相続があった場合と判定方法のイメージが似ているかもしれないわね。」

【生徒♂】

「合併があった場合の納税義務判定っていうのは、具体的には、どうやるの?」

【先 生】

「先ず、吸収合併の場合と新設合併の場合とに分けて考える必要があるんだけれど・・・ごめんね。実は今日、近所のスーパーで牛肉の特売があるのよ。肉食系女子のあたしとしては、これを見逃す事は出来ないって訳よ♪」

【生徒♂】

「ちょっとちょっと!何が『訳よ♪』だよ。学校の授業より牛肉の特売を優先する先生がありますかっての・・・でも、僕も牛肉を食べたいからお供させて頂きます♪」

【生徒♀】

「あらあら。二人とも食い意地が張ってますこと。当然、私もお供させて頂きますわ♪」

【先生】

「じゃあ、今日はここまでとして、我らの牛肉をゲットしに行くわよ!ではまた次回!ばいばい!」

アトラス総合事務所 税理士
大森 浩次
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