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第42号 (1997年7月) 金融ビッグバン ホンダとマツダ |
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| 金融ビッグバン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ ビッグバンとは | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 橋本首相が、2001年までに大規模な金融制度改革を実現することを、一般に金融ビッグバンと呼んで、マスコミにおいても、たびたび取り上げられています。 ビッグバンという言葉は、もともと天文学上の用語で、宇宙誕生の際の大爆発を意味しています。そのような大爆発に匹敵するような大改革が行われるということです。 |
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| ★ 金融改革の中味 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 具体的な改革の中味は、金融においてのかなり専門的な数多くの項目から成っており、一般の人にとっては、なかなか分かりにくいものとなっています。 ここでは、そのうち我々にとって身近と思われる幾つかの項目について述べてみましょう。
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| ★ 個人責任の時代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 国内の金融機関同士の競争、外国金融機関との競争、そして、経営内容の悪いものは淘汰されていくとなれば、我々預金者の立場としては、自分の大事なお金をどの金融機関にどのように運用していくか、その自由度は増すにしろ、それだけ大いに迷うことになります。 その判断を誤れば、利益は保証されず、損失を被ります。つまり全て自己責任となります。個人個人において確かな情報を集め、的確な判断をすることがこれから強く求められます。 |
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| ホンダとマツダ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ 新聞に載っていた決算公告で、ホンダとマツダを比較してみましょう | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
● 貸借対照表
● 損益計算書
まず損益計算書を見ると、売上である営業収益が倍違います。マツダは営業収益から売上原価と販売費及び一般管理費の合計である営業費用を差し引いた営業利益が53億円の赤字となっています。一方ホンダは営業利益で1,611億円の利益です。マツダは本業で生じたこの赤字を手持ち株式の売却による営業外損益で埋め合わせることにより経常利益139億円を捻出しています。一方ホンダは、営業利益がほぼそのまま税前利益として計上され法人税住民税を756億円計上して当期利益903億円となっています。マツダは経常利益から子会社整理損等の特別損益78億円を引いた61億円が当期利益として計上されています。税金がゼロです。本来利益がでれば税金が出るはずですが、おそらく数年前の損失がまだ繰り越されているのでしょう。このように収益面ではマツダは資産を食いつぶして利益を出している状態です。 売上が倍違えばそれを生み出す元である貸借対照表の資産合計(会社の財産合計)も倍違うのかというと、ホンダ15,126億円に対しマツダ9,970億円で、1.5倍に過ぎません。すなわちホンダはマツダの1.5倍の資産で倍の売上を計上していることになります。資産のうち、建物や機械等を内容とする有形固定資産の額は両者あまり変わりません。つまり、マツダはホンダに比して、設備の稼働効率が極端に悪いことを意味しています。 また、有形固定資産中の土地の額もホンダはマツダに比べて約1千億円多く、担保余力に大きな差がありそうです。 社債及び長期借入金・短期借入金といった有利子負債の額はホンダの1,622億円に対し、マツダ3,091円とマツダが倍近く有利子負債を背負っています。 資本の部の準備金剰余金は基本的に会社設立以来の利益の蓄積額です。マツダはホンダの3分の1で、過去における利益の蓄積度の違いが明白です。 以上、ざっと見てきましたが、このような決算公告は日経新聞に毎月掲載されますので、電車の中でもって決算書の見方を勉強するのに参考にしてください。 |
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