アトラス総合事務所

HOME » 相続について

相続について

養子縁組と法定相続人

養子の相続権

 養子縁組をすると、養親と養子との間は、血続きの親族と同じ扱いを受けます。(民法第727条

 つまり、法律上、養親と養子は親子として扱われる訳です。

当然相続権も

 養子縁組をすると養子は、当然、養親の財産に対する相続権を有する事になります。

 養子は、養親の子として扱われますので、その法定相続人としての順位は、被相続人の配偶者と同順位の第一順位となります。

 つまり、被相続人に配偶者がいなければ、その養子が第一順位の相続人として、被相続人である養親の財産を相続する事になるのです。

 

相続トラブルの回避にも活用可能

 上記のとおり、『養子は被相続人である養親に対する第一順位の相続人になれる』という利点を活用すれば、相続トラブルの回避にも役立てる事が出来ます。

養子縁組をしないと?

 例えば、Aの母親は既に他界しており、その後、父親は再婚していたとします。

 その父親も既に他界しており、残されたのはAと父親の再婚相手である後妻だけとします。

 Aと後妻は、父親が遺してくれた不動産を共有で相続し、これを賃貸に出す事により、家賃収入を得て生計を立てています。
 
 後妻には、実子はおらず、両親も既に他界していますが、弟が1人だけいます。

 もし、この状態で後妻が死亡したとすると、その後妻がAと共有で所有している不動産の持ち分は、誰が相続するのでしょうか?

 答えは、後妻の弟が法定相続人として相続する事になります。

前妻の子に後妻に対する相続権は無い

 父と前妻との間に生まれたAには、後妻の財産に対する相続権がありません。

 従って、後妻に配偶者や子、両親がおらず弟がいるのであれば、その後妻の法定相続人は、弟という事になります。

 よって、このままだと父が遺してくれた不動産は、Aと後妻の弟とで共有する事になります。

 しかし、その後妻の弟とは全く面識が無い等といった理由から不動産を相続させたくない場合は、Aはどうすれば良いのでしょうか?

後妻の養子になれば良い

 このような事態を避けるには、Aは後妻が生存している間に後妻の養子になれば良いのです。

 先述したとおり、養子縁組をすると、養親と養子は、法律上の親子として扱われます。

 つまり、Aが後妻の養子になれば、法律上、Aは後妻の子として扱われます。

 Aが後妻の養子になった後に後妻が死亡すれば、後妻の配偶者であるAの父は既に他界している訳ですから、被相続人である後妻の子としてAのみが第一順位の法定相続人となります。

 そうすれば、後妻の弟に財産が渡るのを防止出来るという訳です。

 このように養子縁組を上手に活用すると、相続トラブルを回避するのに役立てる事が可能なのです。

« 記事一覧に戻る

ページの先頭へ