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相続について

非課税財産_皇嗣が受ける物

全ての財産が課税される訳ではない

 相続税においては、原則として相続や遺贈によって取得した全ての財産がその課税対象となります。

 従って、現金や土地・建物等といった有形物はもちろんの事、定期金を受ける権利等といった無形物であっても貨幣価値に換算出来る財産であれば、相続税が課される事となります。

 しかし、相続や遺贈によって取得した財産とはいえ、中には、その性質や社会的な見地、或いは、国民感情等を考慮すると課税対象とする事が適当と言えない財産もあります。

 そこで、相続税法においては、このように相続税の課税対象とする事が適当でない財産については、相続税を課さない事としています。

 このような財産を『相続税の非課税財産』と呼んでいます。

非課税財産の具体例

 では、相続税が非課税となる財産とは、一体どのようなモノがあるのでしょうか?

 非課税財産の種類は、相続税法や租税特別措置法において限定列挙されています。(相法第12条、措法第70条

 その中の1つに『皇室経済法の規定によって皇位とともに皇嗣が受けた物』があります。

皇嗣が受ける物

 皇室の財産の授受、皇室費・皇室経済会議などについて定める法律として『皇室経済法』という法律があります。

 この皇室経済法の第7条には『皇位とともに伝わるべき由緒ある物は、皇位とともに、皇嗣(こうし)が、これを受ける。』と定められています。

 「皇嗣」とは、皇位継承の第一順位にある者、つまり「皇太子」を指します。

 相続税法においては、この皇嗣が、皇位とともに受け継ぐ「由緒ある物」には、相続税を課さない旨を定めています。
相法第12条一号

「由緒ある物」とは?

 では、皇位とともに受け継ぐ「由緒ある物」とは、いったいどんな物を指すのでしょうか?

 これは、いわゆる『三種の神器』として次の3つが挙げられています。
  ■八咫鏡(やたのかがみ)
   〔神話〕天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩屋に隠れたとき、大神の出御を願い、石凝
       姥命(いしこりどめのみこと)が作ったという鏡。

  ■天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
   〔神話〕日本神話で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が出雲国の簸川(ひのかわ)上流で八岐大蛇
       (やまたのおろち)を退治したときに、その尾から出たという剣。

 ■八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
  〔神話〕天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸隠れをしたとき、神々が立てた真榊
      (まさかき)につけて飾ったという曲玉。

非課税とされる理由

 非課税とされる理由として、次の3点が挙げられています。

 1.憲法上の特殊な地位に随伴するものであること。
 2.自由に処分することができない性質のものであること。
 3.国家的見地。

 上記の理由から相続税を課税するのは適当ではない、とされ非課税となっています。

≪終わり≫

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