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相続税編_〔第41話〕
『個人とみなされる納税義務者』
(H28.09.19)
少佐 「相続税や贈与税の納税義務者というと先ずは個人を思い浮かべると思うけれど、個人でない場合であっても相続税や贈与税が課されることがあるって知っていたかしら? 」
神哉 「えっ!個人だけじゃないの?またそうやって魑魅魍魎 のラスボス的なお姉ちゃんみたいに僕を騙そうと悪巧みしているんでしょ?」
神楽 「誰が魑魅魍魎のラスボスですって?貴方なんか騙したって1円の得にもならないじゃありませんの。貴方を騙す暇があったらダンゴ虫を転がして 遊んでいた方がマシですわ。」
白亜 「聞いた事があるわね。確か・・・『代表者又は管理者の定めのある人格のない社団又は財団に対し、財産の贈与又は遺贈があった場合においては、当該社団又は財団を個人とみなして、これに贈与税又は 相続税を課する』とか何とかじゃなかったかしら?」
少佐 「流石に博識ね。そのとおりよ。相続税法第66条1項においては、 人格のない社団や財団 に対しても相続税等を課する旨を定めているのよ。」
神哉 「なるほど。遺贈や贈与であれば、社団等に対しても個人から財産を移転出来るもんね。」
少佐 「この取り扱いは、さっき白亜が言った社団や財団を設立する為に財産の提供があった場合も同様に贈与税又は相続税の納税義務が課される事となるのよ。」
神楽 「確か、相続税や贈与税の納税義務を判定するに当たって、住所が何処にあるのか?が重要な要素になるのではなかったかしら?」
少佐 「そのとおりよ。人格のない社団等も同様にその住所が重要になるのだけれど、人格のない社団等の場合は『その主たる営業所又は事務所の所在地』 に住所があるものとみなされるのよ。」
神哉 「人格のない社団等であっても、何らかの事業活動を行っていれば、法人税が課されるんじゃなかったっけ?」
少佐 「その事業活動が、収益事業に該当する場合には、法人税が課税されるわ。」
神哉 「そうなると、法人税は課されるわ、相続税・贈与税は課されるわで大変だね・・・」
少佐 「その点は安心して。個人とみなされた人格のない社団等に対して贈与税等が課された場合において、その社団等が法人税を課されていた場合には、その課された法人税については、 課されるべき贈与税等から控除される事になっているのよ。(相法第66条五項)」
白亜 「でも社団とか財団っていうと、公益的な事業活動を行っているっていうイメージがあるけれど、それでもやっぱり贈与税等が課されてしまうのかしら?」
少佐 「その点はちゃんと非課税規定があるわよ。人格のない社団等が個人とみなされて、贈与税等の納税義務者となった場合であっても、その社団等が贈与等により取得した財産が公益事業用財産に係る相続税の非課税規定に該当する場合には、 贈与税等は非課税となるのよ。(相法第12条一項3号)」
白亜 「それは良かったわ♪ 公益事業の為であれば、納税負担を負う事なく提供された財産を公益事業に運用出来る訳ね。」
少佐 「ちなみにこの人格のない社団や財団に対する相続税・贈与税の課税規定は、 『持分の定めのない法人』 に対しても準用されるのよ。」
神楽 「まあ、課税されるのでは大変ですわね・・・」
少佐 「但し、持分の定めのない法人に対して遺贈や贈与により財産が移転すると即座に相続税等が課されるという訳ではないのよ。」
白亜 「どういうことかしら?」
少佐 「持分の定めのない法人に対する財産移転に対して相続税等が課される場合というのは、その贈与又は遺贈をした者の親族その他これらの者と特別の関係がある者の相続税又は贈与税 の負担が不当に減少する結果となると認められる場合に限られているのよ。」
神哉 「不当に減少する結果となると認められる場合ってどんな場合を指すのかな?」
神楽 「私、『不当』という単語を聞くと何故だか興奮してしまいますのよ。」
白亜 「はいはい、良かったわね・・・」
少佐 「相続税又は贈与税の負担が不当に減少する結果となると認められる場合」に該当するか否か?の判定は、相続税法施行令第33条第3項に掲げる要件を満たすかどうかにより行う事とされているわ。 (昭39.06.09_付 直審(資)24・直資77_通達14)」
神哉 「なるほどね。持分の定めのない法人の場合も人格のない社団等のように公益事業用財産であれば、贈与税等が非課税になるのかな?」
少佐 「残念ながらそうではないのよ。」
神楽 「あら、どうしてですの?」
少佐 「持分の定めのない法人に対して相続税等を課税するか否か?の判定は、その財産が非課税となる公益事業用財産に該当するか否か?ではなく、相続税又は贈与税の負担が不当に減少する 結果となると認められるか否か?で判定されるからなのよ。」
白亜 「なるほど。財産そのものに着目するのではなく、その財産移転の行為自体に着目して判定する訳なのね。」
神楽 「あら、たとえ相続税等が不当に減少する結果になろうとも上手くチョロまかして正当な財産移転に見せかければ良いのではなくて? 私、そういう小細工は得意ですのよ。」
神哉 「そういうのを『不当』って言うんだよ?お姉ちゃん・・・」
少佐 「確かに貴方のチョロまかす腕前は、銀河系一だから、課税当局を誤魔化すのも朝飯前でしょうね。その内にマフィアの経理部門からスカウトされるわよ。という訳で今回はここまで。 ではまた次回!ばいばい!」

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