☆質問
『女性雑誌の出版社を経営しています』
『従業員も役員もすべて女性です。最近結婚してからも仕事を続けた
いと言う人が多くなりました。』
『子供ができても続けたいと言う人がかなりいます』
『しかし、出版社という仕事柄、夜遅くまで仕事が続きますので、町の
託児所では時間の制限があって、子供を預けるにも預けられないよう
です』
『そこで、仕事場に託児所を作ろうかと思っています』
★回答
なるほど、働く女性にとっては大変ありがたいことでしょうね。
仕事場に託児所があれば、休み時間に子供に会うこともできるし、
母乳を飲ませることも可能かもしれません。
また、子供に急な健康上の変化があった場合にも近くにいるだけで
安心ですね。
☆質問
『しかし、思ったより費用がかかります』
『子供を見てくれる保母さん1人当たり約20万円かかります』
『保母さん1人というわけにいきませんから、保母さんの人数掛ける
20万円の費用がかかるわけです』
★回答
ずいぶんかかるんですね。
かなりの負担ですね。
☆質問
『これらの託児所にかかる費用をすべて会社で負担しても問題あり
ませんか?』
★回答
会社で負担するには、いくつかの要件があります。
まず、この託児所は役員だけ利用できるということではなくて、すべて
の役員と従業員が利用できるようにお考えですか?
☆質問
『はい、もちろんそのつもりです』
★回答
そうですか。
計画では、託児所を利用する従業員や役員1人当たり、月額いくらくら
いの費用がかかることを予定していますか?
☆質問
『保母さん2人で10人の利用者を想定していますので、1人当たり月額
4万円くらいの費用負担になると思います』
★回答
従事者全員が対象で、1人当たり月額4万円程度の負担で、かつ出版
社という仕事上の必要性を考慮すると、託児所の費用を全額会社が負
担しても税務上問題ないと思います。
☆質問
『そうですか。利用者に給与課税しなくてもよいということですね?』
★回答
そういうことです。
託児所の費用は全額会社の経費となり、利用者には給与として課税
されなければ、節税になるかもしれません。
それと、託児所の費用以上に女性従業員に働いてもらえれば、ペイで
きるわけです。
無断転用・転載を禁止します。
本メールマガジンに掲載されている著作物に対する以下の行為は、著作権法上禁止されており、著作権侵害になります。