所長のミニコラム ~ Monthly column ~

2月のミニコラム

熱海の賑わい

およそ15年ぶりに熱海駅に行きました。15年前は駅の周りに飲食店やお土産屋さんがちらほらあって、観光客もまばらといった風情でした。ところが今は、国道から駅までは車が大渋滞で、駅のロータリーは車で満杯。駅はラスカという大規模ショッピングモールができて、中は人がごった返していました。15年前は客待ちのタクシーが列をなしていたのに、今は観光客がタクシーを待って列をなしています。タクシー乗り場もきれいに整備され、タクシー専用道路があります。「一般車は侵入禁止」と書いてあるのにもかかわらず私は入ってしまい、大変な思いをして出てきました。このように繁栄した理由を地元の人に聞くと「熱海市が観光復活に力を入れた結果」ということです。
一方、熱海より先の伊東・熱川・稲取・下田は苦戦しています。伊豆半島で最南端のゴルフ場であった下田カントリークラブはとうの昔に閉場し、伊豆下田カントリークラブも今年の1月4日を最後に休業しました。伊豆で最南端のゴルフ場は稲取ゴルフクラブになってしまいました。伊東・熱川・稲取・下田のいずれも温泉は最高なのですが町は静かです。15年前の熱海は伊東や熱川などと賑わい度は大差なかったのですが、熱海市の観光復興支援の取り組みでこうも違うのかと思いました。選挙を前にしてですが、政策って大事ですね。熱海富士もあと一歩でしたが、好感の持てる力士です。

2026.02.03 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
1月のミニコラム

国税局資料調査課

国税局に資料調査課という部署があります。通称「リョウチョウ」と呼ばれる税務調査専門部隊です。「泣く子も黙るリョウチョウ」とも言われるほど強力な調査部隊です。刑事罰(法人税法違反等)の摘発を目的とする国税局査察部(マルサ)の調査は強制調査ですが、資料調査課の調査は任意調査です。

「会社と社長の自宅に国税局の人が突然来たのですが」とクライアントから連絡がありました。「国税局の方と代わってください」と言って調査官と話します。「所属部署はどちらですか?」「国税局資料調査課です」と、「リョウチョウか・・・これは拒否できないな」ということで、急遽約35年ぶりの資料調査課の調査に立ち会います。35年前の調査では、私がクライアントの事務所に行った時点で、かなりの人数の調査官が事務所や自宅、そして車両の隅々までひっくり返して貸金庫の鍵や仮名口座の通帳などを捜していました。

そのようなイメージでクライアントに到着しましたが、今回はそんなことはありません。
事案の内容を丁寧に説明して納税者に理解を求めます。税務訴訟に備えるような十分な証拠を既に収集しています。納税者の取引先にも反面調査として入り、既に外堀を埋めていました。帳簿や書類を確認して問題点を発見する通常の税務調査とは違い、問題点は既に把握していて、納税者にその確認と理解を求めるといった調査です。調査の対応も今と35年前では大きく違いますが、「泣く子も黙るリョウチョウ」は健在でした。

2026.01.07 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修