デザイン事務所を経営している法人に調査の連絡がありました。
会社の事務所はワンルームマンションの一室なので、事務所の近くに貸し会議室を借りて、そこで調査を行います。
調査当日です。
借りた会議室はかなり広く快適です。
●税務署
「おはようございます」
「本日は、よろしくお願いいたします」
好感度の高い、若い調査官です。
業務内容や取引条件などを聞いて帳簿調査に入ります。
「この取引の契約書はありますか?」
▲納税者
「はい、これです」
●税務署
「外注をかなり使っていますが、外注先のリストはありますか?」
▲納税者
「外注先のリスト?」
●税務署
「外注先の名称と住所の一覧ですが?」
▲納税者
「あぁ 住所録でよいのですね?」
●税務署
「そうです」
▲納税者
「はい、コピーですが、これでよいですか?」
●税務署
「OKです」
「消耗品費として会議テーブルが計上されていますが、この領収書はありますか?」
▲納税者
「はい、これです」
●税務署
「コピーをもらえますか?」
▲納税者
「分かりました」
こうして、実地調査は終わりました。
しかし、調査官が持ち帰った領収書のコピーが、これからの騒動の始まりでした。
つづく
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