所長のミニコラム ~ Monthly column ~
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1月のミニコラム
国税局資料調査課
国税局に資料調査課という部署があります。通称「リョウチョウ」と呼ばれる税務調査専門部隊です。「泣く子も黙るリョウチョウ」とも言われるほど強力な調査部隊です。刑事罰(法人税法違反等)の摘発を目的とする国税局査察部(マルサ)の調査は強制調査ですが、資料調査課の調査は任意調査です。
「会社と社長の自宅に国税局の人が突然来たのですが」とクライアントから連絡がありました。「国税局の方と代わってください」と言って調査官と話します。「所属部署はどちらですか?」「国税局資料調査課です」と、「リョウチョウか・・・これは拒否できないな」ということで、急遽約35年ぶりの資料調査課の調査に立ち会います。35年前の調査では、私がクライアントの事務所に行った時点で、かなりの人数の調査官が事務所や自宅、そして車両の隅々までひっくり返して貸金庫の鍵や仮名口座の通帳などを捜していました。
そのようなイメージでクライアントに到着しましたが、今回はそんなことはありません。
事案の内容を丁寧に説明して納税者に理解を求めます。税務訴訟に備えるような十分な証拠を既に収集しています。納税者の取引先にも反面調査として入り、既に外堀を埋めていました。帳簿や書類を確認して問題点を発見する通常の税務調査とは違い、問題点は既に把握していて、納税者にその確認と理解を求めるといった調査です。調査の対応も今と35年前では大きく違いますが、「泣く子も黙るリョウチョウ」は健在でした。
