●税務署
「現在、元従業員の方と訴訟をされているのですか?」
稟議書をめくっていた調査官が聞きます。
▲納税者
「はい、訴訟中です」
●税務署
「どのような内容で争っているのですか?」
▲納税者
「残業代の支払です」
●税務署
「未払いの残業代を払えというのですね?」
▲納税者
「そうなんです」
「当社は、残業は申請書を提出させて、上長の承認を取るルールになっているのですが、勝手に深夜まで残業したり、休日に勝手に出社したりしているのに、働いていたのだから残業代を出せと言うのです」
●税務署
「なるほど」
▲納税者
「とんでもない従業員なんです」
●税務署
「まぁ いろいろな人がいますからね」
▲納税者
「本当です」
「辞めてもらってよかったのですが、その従業員の経費の精算でも疑わしいものがあるらしいのです」
●税務署
「経費の精算で?」
ここでリーダー調査官の目がキラリと光りました。
納税者の一言で、調査官はピンときました。
「経費精算に不正があれば、会社が計上している経費が否認できる・・・」
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