アトラスNEWS　～Monthly 税務・経営・節税情報～

外国銀行

１．はじめに

月刊プレジデント誌に外国銀行であるシティバンクの記事が載っていましたので紹介します。

金融自由化を目前にし、我々も身近に外銀を利用する機会が増えることは間違いありません。そのサービスをのぞいてみましょう。

２．シティバンクのサービス

●預金残高次第で手数料がタダ

預金残高１００万円以上

シティバンク及び都銀・地銀でも昼夜・休日でも引出手数料タダ。外国送金手数料もタダ。
邦銀では、多くが２，５００円だが、住友銀行は２，０００円の外国送金手数料

預金残高３０万円未満

口座維持手数料として毎月１，０５０円かかる。３０万円以上だとこの手数料はかからない。預金残高が１万円だと、１０ヶ月で自動的に残高ゼロになってしまう。

●高額預金者には特別サービス

預け入れ資産が２，０００万円以上で、そのうち１，０００万円以上の外貨預金

専用ルームでスタッフが資金相談、優遇金利の適用

預け入れ資産１億円以上

プライベートバンキング部門による資産管理、投資相談

●預金通帳なし

預金通帳はなく、毎月取引明細書が送られてくる。

●１日２４時間、１年３６５日利用可能なテレホンバンキング

世界４６カ国から、１に２４時間、１年３６５日、電話料無料で銀行取引ができる。

●海外でも預金が引き出せる。

円普通預金口座より、現地通貨に代えて引き出すことができる。

口座を持っている人は、トラベラーズチェックの発行手数料と為替取扱手数料は無料。

●格安の住宅ローン

期間を限定するが、極端に安い変動金利の住宅ローンを借りることができる。

変動金利１年型で年０．９５％（１１月２９日まで）。

３．その他邦銀との違い

●接客態度に愛想がない

説明はマニュアル的で愛想がない、後々の客とのトラブルを避けるため、どの商品がいいとは勧めず、あくまで客に自己判断してもらうスタンス。景品もない。

●スピーディー

外貨定期預金口座の開設も自宅でプッシュホンの操作でできてしまい、その間４～５分と、邦銀の８０分よりスピーディー。しかし、金利は邦銀の方が高い場合がある。

★　最後に

「長い付き合いだから」、「よく来てくれるから」とかの理由で銀行と付き合っているケースが多いですが、義理人情景品につられて大切な財産を無くしては元も子もありません。

今、日本で一番安全な銀行は外銀かもしれません？？邦銀が貸し渋りだの、ビッグバンに備えて自己資本比率を高めるのだのと、まごまごしているうちに外国の銀行が攻めてくることでしょう。

海外送金取引のある会社、忙しくて銀行に行けない人、取引銀行以外の銀行で引出が多くその都度１００円の手数料を取られている人、海外によく行く人などは、外銀の利用も一考です。