週刊節税教室

消費税のシミュレーションをしないと損をする(1)

消費税
第197号 2005/9/12

☆質問

「私は個人事業をやっています」

「今年から消費税の課税事業者(納税義務者)となりました」

「申告と納税は来年の3月頃ですが、今年中にやっておいた方がよいこと

はありますか?」

★回答

「あります」

「その前に確認しますが、あなたの平成15年における課税売上高(消費

税がかかる売上高)は5千万円以下でしたか?」

☆質問

「はい、平成15年の売上高は3千万円でしたから、5千万円以下です」

★回答

「そうであれば、やっておいた方がよいことではなくて、やらなければなら

ないことがあるのです」

☆質問

「やらなければならないことですか?」

★回答

「そうです」

「2年前の課税売上高が5千万円以下の課税事業者は、消費税の計算

方法を、本則課税方式と簡易課税方式のいずれか選択できるのです」

☆質問

「2つの方法があるということは、消費税納税額の計算結果も各方式で

違ってくるということですね?」

★回答

「そのとおりです」

☆質問

「え~ そんなこと知らなかった」

「このまま何もしないと、どちらの計算方式で納税額を計算することにな

るのですか?」

★回答

「このまま何もしないと本則課税方式により納税額を計算することになり

ます」

☆質問

「簡易課税方式を選択するにはどうしたらよいのですか?」

★回答

「今年中に簡易課税方式を選択する届出書を税務署に提出する必要が

あります」

☆質問

「でも、どちらを選択した方が得か分かりません」

★回答

「今年の今までの実績と12月までの見込みの数字で、両計算方式の

シミュレーションをする必要があります」

☆質問

「その結果、簡易課税方式が有利であれば、簡易課税方式を選択する

届出書を、今年中に税務署に提出すればよいのですね?」

★回答

「そのとおりです」

☆質問

「本則課税方式が有利であれば、何もしなくて良いわけだ」

★回答

「そういうことです」

「ですから、消費税のシミュレーションは、15年の課税売上高が5千万

円以下の事業者にとっては必須の手続きです」

☆質問

「そんな重要なことなのに、知りませんでした」

「この消費税のシミュレーションはチョッと専門的で難しそうですが、専門

家に頼むとしたらどのようなところに頼んだら良いのですか?」

★回答

「アトラス総合事務所が良心的な報酬でやっています」

「ぜひ、ご利用ください!」

「また、初めての消費税という本も大変役に立ちますので、ぜひご購入く

ださい」

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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