週刊税務調査日記

税務署に頭を下げた調査(7)

第42号 2002/12/23

税務署で丁重にお願いした後に、態度を豹変させ「もう結構です」と言って立ち去りました。

そして、2~3日後に税務署から電話がありました。

●税務署

「いろいろ検討した結果、今回の2重仕入の件は目をつぶります」

「それ以外の指摘についてだけ修正申告をお願いします」

■会計事務所

「ありがとうございます」

「さっそく修正申告書を準備してお持ちいたします」

これだけの用件のみの会話で電話を切りました。

なんで、税務署の態度が変わったのだろうか。前回とは比べ物にならないほど丁重な言い回しでした。

しかし、結果オーライです。納税者の手前、面目も立ちます。

さっそく修正申告書を作成して税務署に持ち込みました。

統括官と担当者が私の前に現れました。

■会計事務所

「今回の特別なご配慮、誠にありがとうございます」

とまず丁重にお礼を言います。

その後、また嫌み言葉を言われるのだろ~な~と思っていました。

ところが・・・

●税務署

「今回は、こちらこそ大変ご迷惑をおかけいたしまして、ありがとうございました」

「は・・・」、いまコギャルではやっているこの言い回しが、思わず口から出そうになりました。

いったいどうなってしまったのでしょうか。

今日の税務署の態度は全く前回とは違います。

2人とも背筋を伸ばして椅子に座っています。

前回のようにふんぞり返っていません。

別れるときも丁重に頭を下げていました。

これで、一件落着です。

しかし、税務署はなぜ途中で態度を変えたのでしょうか。

私が急に開き直ったからでしょうか。

そんなことで態度を変えるほど税務署は甘くないはずです。

その当時はなぜ税務署が態度を変えたのか本当に分かりませんでした。

しかし、いま思い返すとチョッとした心当たりがあります。

私が税務署で土下座したのを他の部門の統括官も見ていました。

その中に、以前税務調査で相い対し、私に好印象を持っていた統括官もいたはずです。

もしかしたら、その人の働きかけがあったのかもしれません。

しかし、これも単なる私の想像です。

人間なんでも熱意を持ってやれば道は開けるのですね。

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本年は、私(井上)の拙い文章を毎週読んでいただき、誠にありがとうございました。

私の経験と、多少のフィクションを織り交ぜながら来年もこのメルマガを続けていきたいと思っています。

来年もご購読の程、宜しくお願いいたします。

良い年をお迎えください。

なお、12月30日と1月6日は休刊とさせていただきます。

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公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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