週刊税務調査日記

我慢できなかった調査 (3)

第269号 2007/8/20

法人税の申告期限が迫っているのに、納税者の対応がスローでなかなかうまくかみ合いません。

◆会計事務所(担当者)

「FAXさせていただいた質問事項の回答をいただけますか?」

▲納税者

「あぁ~ 分かりました」

「今、FAXします」

しばらくしてFAXが流れてきました。

しかし、そのFAXの内容は不十分なもので、支払先の名称と、支払内容は「コンサルティング料」といったような漠然とした内容で、相手先の住所などの記載もありません。

◆会計事務所(担当者)

「すみません」

「コンサルティング料って、どのような内容の取引なのですか?」

▲納税者

「当社の商品の販売先を紹介してくれたのです」

◆会計事務所(担当者)

「具体的に、どの商品をどの販売先に紹介してくれたのですか?」

▲納税者

「A商品をX社に紹介してくれたのです」

◆会計事務所(担当者)

「コンサルティング料の請求書をFAXしてもらえますか?」

▲納税者

「ん~ もらってないですね・・・きっと」

◆会計事務所(担当者)

「え~ 相手先が法人で、200万円の支払なのに、相手先から請求書をもらってないのですか?」

▲納税者

「ええ・・・・」

◆会計事務所(担当者)

「・・・・・」

こんな調子で時間ばかり過ぎてしまい、申告期限まで日にちもなくなりました。

申告書にサインする以上、決算書が適正であると確認しなければなりません。

しかし、今回ばかりは参りました。

もう時間がありません。

引き受けなければよかった・・・

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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