週刊税務調査日記

調査対象先の選定(2)

第305号 2008/6/5

 税務署が調査対象先をどのように選定するのかは誰しも興味のあるところです。

 ここ最近の調査で、調査官の話から分かったことをお知らせいたします。

▲納税者

「税務調査の連絡がありました」

■会計事務所

「え~ まだ設立して2期目が終わったところですよね?」

▲納税者

「そうなんです」

「なんでこんなに早く税務調査があるのですか?」

■会計事務所

「ん~ 異例ですよね・・・」

調査当日です。

若い女性の調査官です。

まだ、経験が浅そうです。

▲納税者

「まだ設立して2期しか経っていないのに、どうして私の会社が税務調査の対象に選ばれたのですか?」

●税務署

「私は、設立して間もない会社さんを集中的に回らせていただいています」

▲納税者

「へ~ そうなんですか」

「何でですか?」

●税務署

「たぶん私がまだ経験が浅いからだと思います」

▲納税者

「1人で調査するには設立間もない小さな会社が選定されるということですか?」

●税務署

「は~ すみません」

▲納税者

「そうだったのですか・・・」

●税務署

「申し訳ございません」

「ご協力お願いします」

なかなか言葉遣いの丁寧な調査官でした。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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