週刊税務調査日記

山小屋の調査(5)

第349号 2009/9/4

●税務署

「林道の整備名目で市役所から助成金が振り込まれていると思いますが、帳面にも通帳にも記載がないですね?」

▲納税者

「市からの助成金ですか?」

「聞いたことがないな・・・」

●税務署

「市役所の記録では支払いがあることになっています」

▲納税者

「え~そうなんですか・・・」

「もしかしたら山小屋を会社でやる前は、父親が個人でやっていたから、父の個人の通帳に振り込まれているかもしれないですね」

●税務署

「ちょっと確認していただけますか?」

▲納税者

「分かりました」

「あ~ 父の通帳に入ってますね・・・」

●税務署

「これは会社に入れるべきものですよね?」

▲納税者

「まぁ 確かに・・・」

●税務署

「現金出納帳は今後もっと精度を上げてもらうということで、今回は指導事項に留めます」

▲納税者

「ありがとうございます」

●税務署

「ヘリコプターの費用も、修正額は僅少であるということで、これも指導事項に留めます」

▲納税者

「ありがとうございます」

●税務署

「市からの助成金は修正してください」

▲納税者

「これは仕方のないことですから、修正します」

ということで、今回の山小屋の調査は終了しました。

山小屋独特のテーマがあるものですね・・・

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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