週刊税務調査日記

思いも寄らない調査(15)

第82号 2003/10/14

多額の滞納税額を分割払いにしてもらうため東京国税局を訪れました。

しかし、分割払いにするには不動産を担保として提供するよう求められました。

担保提供は予想していませんでした。

しかし、税金を分割払いするということは、銀行からお金を借りるということと同じです。

ですから、考えてみれば当然の話ということになります。

●税務署

「銀行の担保になっていない不動産はありませんか?」

▲納税者

「ないことはないけど・・・」

「銀行の担保になっていない不動産はこれだけなんですよね」

「いざという時のための無担保の不動産なのに・・・」

■会計事務所

「担保を入れなければ分割払いに応じていただけないのですか?」

●税務署

「そうですね。この滞納額では、そのようになります」

■会計事務所

「どうします社長?」

▲納税者

「仕方ないね、そうしなければ分割にしてくれないのなら」

●税務署

「では、担保提供ということで手続きします」

「で、どのくらいの期間の分割にするのですか?」

■会計事務所

「なるべく長くしていただきたいのですが・・・」

●税務署

「1年くらいですか?」

■会計事務所

「は、1年・・・」

「とても1年で払えません」

●税務署

「では、どのくらいなら払えるのですか?」

▲納税者

「月額10万円くらいなら・・・」

●税務署

「月額10万円では、払い終わるまで20年以上かかるではないですか」

「そんなことは通らないですよ」

▲納税者

「では、月額20万円で・・・」

●税務署

「滞納額から考えると、もっと出していただけないと・・・」

▲納税者

「30万円では」

■会計事務所

「30万円でも、今の会社の資金状況ではきびしいのですが、これで何とか・・・」

●税務署

「分かりました。取り敢えず半年間だけ30万円ということでやりましょうか」

「半年経ったらまた相談しましょう」

▲納税者

「ありがとうございます」

■会計事務所

「毎月の支払はどのようにしたらよいのですか?」

●税務署

「30万円の小切手を半年分の6枚いただけますか」

先日付の小切手を渡すのか・・・・

              To be continued

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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