週刊税務調査日記

イタリアンレストランの調査(4)

第453号 2020/3/19

調査官は、社長個人の通帳を見せろと言っています。

★納税者

「法人の調査なのに、個人の通帳まで見せなければいけないのですか?」

■会計事務所

「あくまでも任意ですが、ここで見せなくても税務署は実地調査後に銀行に行って通帳の内容は必ず確認しますね」

★納税者

「そうなんですか」

「それでは銀行で確認してください」

●税務署

「わかりました」

★納税者

「ところで、なぜ個人の通帳まで確認するのですか?」

■会計事務所

「本来会社に入るはずのお金が個人に入っていないかどうかの確認ですね」

★納税者

「なるほど」

「私はそんなことしていませんから」

■会計事務所

「そうですよね」

●税務署

「でも、個人口座に売上代金の一部を入金しているケースは散見されますね」

★納税者

「それって、売上代金を個人の口座に入れて、会社ではその分売上を計上しないということですか?」

●税務署

「そのとおりです」

★納税者

「それが意図して行われていたら脱税ですね」

●税務署

「そのとおりです」

★納税者

「なるほど」

今回の調査は、いざこざはありましたが何事もなく無事に終了しました。

終わり

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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