所長のミニコラム ~ Monthly column ~

12月のミニコラム

ダブルタイトルマッチ戦

11月13日にボクシング世界チャンピオン長谷川穂積とイーグル京和のダブルタイトル戦が日本武道館でありました。ダブルタイトルマッチというのに、客の入りは今一でした。しかし、試合は面白かったですね。イーグル京和はかなり危ない場面がありましたが、ハートの強さで勝利をもぎ取りました。「おかあちゃんと子供とタイの両親のためには絶対に負けられない!」というような気迫でした。

長谷川穂積はボクシングがうまいです。お父ちゃんから基礎をみっちりと仕込まれただけあって、挑戦者を圧倒していました。やはり、何事も基礎が大事ですね。

プロボクサーの坂本博之が来年の1月6日の試合を最後に引退することを発表しました。 私としては非常に残念ですが、「15年間もの間、お疲れ様!」という気持ちです。坂本選手は13日の日本武道館にも来ていて、私もチャッカリ握手して写真までまた撮ってしまいました。

1月6日のラストファイトの試合も当然見に行きます。「坂本~」と叫んで一生懸命応援します。しかし、残念です・・・・

2006.12.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
11月のミニコラム

アウシュビッツ強制収容所

遅い夏休みということでポーランドへ行ってきました。目的はアウシュビッツ強制収容所です。私は、小さい頃から戦争ものが好きで、アウシュビッツに関する写真集や収容者の手記を読んでいた記憶があります。映画も戦争映画が好きで、古いものでは大脱走、ナバロンの要塞、兵隊やくざ、コンバットなど、チョッと古いものでプラトーン、ブラックホークダウン、プライベートライアンなどを見ていました。「父親たちの星条旗」もぜひ見てみたいと思います。

100万人以上の罪のない人が命を落とした収容所。実際に自分の目で見てみたいと思い行ってきたのですが、実際にその場に立つと声も出ず、皆押し黙ったまま人類の負の遺産を目に焼き付けていました。「無念」なんて感じることもなく虫けらのように命を落としていった人々のことを考えると、「戦争は2度と起こしてはいけない」と強く感じます。

しかし、隣の国では一発で我々を虫けらのように殺すことができる武器を持っていることをちらつかせています。その人達にアウシュビッツや広島の原爆記念館をまず見学してもらいたいと思います。チョッとまともになってもらうために・・・

2006.11.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
10月のミニコラム

亀田戦について

亀田兄弟がマスコミを賑わせています。前回の亀田長男の世界戦も「八百長ではないか」といったことでかなり盛り上がりました。私も亀田の世界戦を各ラウンドごとに採点していましたが、確か2ポイント差でランダエタが勝っていました。判定は亀田にあがりましたが、日本でやっている以上ホームタウンデシジョンがあるということは仕方ないことですし、何も日本だけのことではないと思います。9月18日に行われた川嶋の暫定王者決定戦も川嶋が判定で敗れましたが、最終ラウンドをジャッジの1人が川嶋にあげていれば確か川嶋が2対1の判定で勝利を挙げていました。この試合も、私は各ラウンドごとに採点していましたが、対戦相手のミハレスが2ポイント差で勝っていました。このように、ジャッジの採点は人間のやることですから微妙なものなのです。

亀田の言葉使いや態度のことを「礼儀がなっていない」という意見もありますが、プロである以上、ましてや殴り合いに優等生みたいな態度は必要ないでしょう。見る者を楽しませてくれれば良いわけです。

モハメド・アリは、自らの実力を盾に黒人として言いたい放題、やりたい放題の行動をして世間の反感を一身に浴びました。しかし、その行動が更にアリの知名度を高め、ひいては今まで虐げられていた黒人プロスポーツマン全体の地位と報酬を押し上げたのです。

タイでは、生活のために小学生からリング上で殴り合い蹴り合いをお客の前で日常的にやっています。日本でやれば、やれ児童虐待だの何だのと言いそうですが、家族が食うためにはそんなことを言ってはいられないのです。

日本は平和ボケですかね・・・

2006.10.02 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
9月のミニコラム

ライブドア監査人の告白

ライブドアを監査していた港陽監査法人の公認会計士である田中慎一さんが書いた本を読みました。田中さんは実際にライブドアの監査責任者として監査報告書にも署名した人物ですが、問題となった事件の後の期を担当した監査当事者という立場です。どっぷりと監査の世界に浸かっていた会計士ではなく、M&Aを主とする外資系証券会社を経て株式公開の業務を目的に港陽監査法人にやってきた会計士です。会計士を舐めきったライブドアの経営陣に対して「言うことを聞かないなら監査をやめる!」という最後の切り札ちらつかせて、事件でも問題となった投資事業組合をやめさせています。この毅然とした態度が大切です。

私は田中さんと同じ公認会計士ですが、監査を10年やって今は100%税務をやっています。しかし、税務の世界でもやはり田中さんのような毅然とした態度が必要なのです。 チョッとした脱税まがいのことを「今回だけは目を瞑ります」と許せば、いつの間にか感覚が麻痺してそれが脱税になり、取り返しのつかないことに発展し得るのです。そうなってはお互いに不幸になってしまいます。

「NO!」と言える勇気がやはり大切ですね。

2006.09.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
8月のミニコラム

障害者プロレス「ドッグレッグス」

7月21日に障害者プロレスを見に行きました。格闘技観戦が好きな私でも、障害者プロレスの存在自体知りませんでした。観戦のメンバーは、いつもお世話になっているライターさん、出版社の編集長さん、大学の先生ご夫婦、みんな酒飲みです。

下北沢タウンホールが会場で、観客はほぼ満員でした。なぜか我々の席はリングサイド。試合が始まり選手入場。みんなかなり重い障害を持った選手ばかりです。私は、筋書きのある楽しいプロレスをイメージしていたのですが、実際はガチンコのセメント(業界用語でお芝居のないこと)プロレス。いや、プロレスというよりPRIDEのような総合格闘技でした。見終わった後は正直言って疲れました。見てて体に力が入ってしまうからです。

今回の興行は15周年記念大会ということです。15年間もこのような興行が行われていたのです。でもなぜこのような興行を始めたのか?私には理解できませんでした。

しかし、この障害者プロレス団体「ドックレッグス」の代表である北島行徳が書いた「無敵のハンディキャップ」を読んで理解できました。障害者を甘やかし、ボランティアの自己満足に終わっているほとんどのボランティア団体の現状。障害者のことに全く無関心な健常者。障害者が健常者と同じようなことをするのに、今の世の中ではどれだけ不自由なことがあるのか。障害者が健常者と同じような生活をするにはどうしても健常者の手助けが必要なことを、障害者プロレスを通じて障害者に無関心な社会に衝撃を与えること。これが障害者プロレスの目的ではないかと私は理解しました。

障害者プロレス観戦後、恒例の反省会を飲み屋さんで開催しました。みんな相当なショックを受けたらしく、大酒を食らっていました。しかし、一同「次回も見に行きましょう!」と約束して閉会です。

次回は、来年の1月13日(土)新宿FACEで18:30から試合開始です。
  皆さんも「ドッグレッグス」を一度は観戦されたらいかがですか?

2006.08.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
7月のミニコラム

坂本博之再起第3戦

6月22日にプロボクサー坂本博之の再起第3戦が後楽園ホールでありました。事務所のボクシング経験者3人(うち1人は元プロボクサー)と、酒を飲むだけであまりボクシングのことは知らない者2人と私の計6人で応援に行きました。2日前にボクシングジムの方から、「後楽園ホールに着いたら受付で声をかけてください、坂本と会長が挨拶をすると言ってますから」と夢のようなお言葉を頂戴し、心ウキウキで後楽園ホールへ向かいました。さっそく受付で「アトラス総合事務所です」と伝えると坂本選手の控え室まで案内してくれました。試合前ということで緊張した面持ちで手にバンテージを巻いていました。

それでも笑顔で迎えてくれて感激のご対面でした。写真を一緒に撮ってもらい、坂本選手の名著「不動心」にサインをいただき、胸いっぱいで試合の観戦です。試合は、圧倒的な強さで坂本選手が勝利し、いつものように飲み屋さんで反省会です。試合中、声を出して応援もしないで酒ばっかり飲んでいた2人に厳重注意をして、反省会も終了。坂本選手は、次回の試合も決まっているようなので、またの応援が楽しみです。

2006.07.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
6月のミニコラム

ジャンボ鶴田 

ジャンボ鶴田の奥さんである鶴田保子さんが書いた本を読みました。保子さんがスチュワーデス時代にジャンボ鶴田がモーレツなアタックをして結婚までこぎつけたこと。肝炎によりプロレスができなくなってしまったこと。その後の研究生活、そして肝炎の悪化による生体肝移植手術までのことが記されていました。

私はジャンボ鶴田が肝炎になったのは、プロレスでの流血による感染が原因かと勝手に思っていましたが、親からの遺伝によるものだったそうです。肝炎の状態が悪化し、このままでは死に至るということで生体肝移植を決断します。兄弟からの移植は、やはり親からの遺伝で果たせず、ドナーからの移植しか選択肢がなくなってしまいました。

日本国内ではドナーが見つかる見込みがなく、韓国に行き、そしてオーストラリアでドナーの提供を待っていました。しかし、それでもなかなか希望が叶わず、ジャンボ鶴田と同じ血液型が多いフィリピンでの生体肝移植に賭けたが、手術中の出血多量で亡き人となりました。

このように海外に移植手術を求めて渡航する人があとを断ちません。それも巨額な資金を必要とします。脳死判定の倫理上の問題はあるのでしょうが、1人でも多くのドナーが日本国内で提供され、手術を指折り待ち望んでいる方たちが、一日でも早く日本で移植手術ができるようになってもらいたいものです。

私もドナーカードを持とうと思いますが、皆さんもいかがですか!

ジャンボ鶴田のドナーカードは、日本移植支援協会(電話03-5459-6718)に電話すると送ってくれます。

2006.06.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
5月のミニコラム

 出産にて休職 

私どもの事務所に、ちょうど去年の今頃入社した女性がおります。2人の子供がいて、まだ小学校前ということで勤務時間は9:00~17:00という勤務条件でした。この勤務時間だと、残業が当たり前となっている会計事務所業界では、正社員としての勤務が難しいと言っていました。

私どもは、自分の両親もそうですが、妻の両親も働きながら育ててもらったため、女性が働くことは大賛成です。ですから、他の会計事務所では門戸が狭かったこの女性も積極的に採用しました。時間は他の社員より短いですが、その分集中した仕事をして事務所の戦力となりました。

ところがある日、「先生、すみません、3人目の子供ができて・・・」と言われ、びっくりしました。この4月からに産休に入りましたが、先日次のような内容のメールが入ってきました。

「4月からお休みに入り、最初のうちは子供の小学校の入学式やら保護者懇談会、PTAなど立て続けにあったので、適度に?ゆったりとした気持ちで過ごしていましたが、最近は逆に暇すぎて苦しんでいます。世の中の専業主婦が暇な時間にファミレスでおしゃべりしたり、テニスしたり、あるいは子供との関係が必要以上に密になる人が多いのもわかるような気がします。(私には無理な話ですが)産まれたらそんなことも言ってられないと思うので、暇な時間を少しでも楽しめれば、とは思うのですが。。。出産まであと3週間くらい、長いですねー。」

彼女らしいコメントです。産休後、また戦力になってください。

2006.05.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
4月のミニコラム

 ABS初体験 

確定申告も終わり、ホッと一息ということで、3月21日に1人で蓼科のエコーバレースキー場にスノーボードに行ってきました。エコーバレーはトリノオリンピックのスノーボードクロスで入賞した藤森由香選手が育ったゲレンデです。エコーバレースキー場のレストランのお嬢さんとのことです。今季3回目のスノーボードでしたが、確定申告の疲れか、滑りはいまひとつ。急斜面を滑走中に後ろから来たボーダーと板がぶつかり、かなり危ない状況もありましたが、1人で気楽にすいているゲレンデを満喫してきました。

帰りはお気に入りのプール平というところにある温泉でひと風呂浴びて、中央道で自宅にまっしぐら。追い越し車線を走行中、急な下りで前の車が渋滞に気付かず急ブレーキ。「わぁ~」と叫びながら私も急ブレーキ。「もうぶつかる!」と思ったとき、ブレーキペダルに2度「ガクン ガクン」と衝撃があり、車はすんでのところでピタリと停車。前の車は、ゴメンナサイとハザードランプをピ~カピカ。座席に置いた荷物はすべてフロアに落っこち、かなりの急ブレーキであったことが分かる。2度の「ガクン ガクン」は、おそらくABSが作動したもの。タイヤがロックせずにピタリと停まったのには驚きました。ABS様々です。命拾いしました。これからは左斜線で安全運転を誓います・・・

2006.04.03 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
3月のミニコラム

 坂本博之再起第2戦 

1月に私の大好きなプロボクサー坂本博之の復帰第2戦が後楽園ホールでありました。私と当事務所の元プロボクサー及びボクシング経験者(当事務所にはボクシング経験者は3人おりますが、優先的にボクシング経験者を採用しているわけではありません。あくまでも能力と人格重視でセレクションしております。念のため。)と、お客様のボクシングが大好きな社長さん、それと格闘技が大好きな大学教授の5人で応援に行きました。坂本の相手はタイのランカーでしたが、坂本の一方的な試合でした。みんな酒飲みで、ここまででかなり出来上がっていまして、大騒ぎです。

試合後、特別に坂本の控え室に行かせてもらい、坂本と握手し、ツーショットも撮れ、モー感激です。そして数日前に世界戦を防衛したWBCミニマム級チャンピオンのイーグル京和とも肩を組んでツーショット、更に日本チャンピオンを3階級制覇した前田宏行とも会え、そして更に日本タイトルで坂本と対戦したリック吉村とも握手と、失神するほど感激しました。

この感激がさめない内にと、飲み屋さんを探して本日の観戦の反省会です。かなり遅くまで飲んでいましたが、非常に充実した土曜日でした。でもまだ、反省が足りないですね・・・

2006.03.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
2月のミニコラム

 ライブドア事件 

ライブドアの事件が世間を騒がせています。そして、関係する監査法人や公認会計士に関しても大きく報道されています。また、ライブドアのナンバー2が税理士であるということも注目の的となっています。

おそらく初めは小さなことから始まったと思います。その小さなことが何回か繰り返されて、次第に感覚が麻痺し、更に不法なことをやってもなんとも思わなくなる自信に変わっていったのでしょうか。

しかし、このようなことは我々にとっても他人事ではありません。我々も専門家ゆえ、違法なことを分からないようにやろうと思えば、やることは可能なのです。よく脱税幇助で税理士が納税者と一緒に逮捕されたり、公認会計士が粉飾を黙認して逮捕されたりしているのがそれです。それらも、初めは小さな違法行為であったでしょう。そして、それが繰り返されていくうちに感覚が麻痺してきたのだと思います。専門家であれば、誰でもそのようになり得ることは間違いありません。

常に基本に立ち戻り、奢ることなく、慢心することなく、世の中のこと、社員のこと、友人のこと、家族のことを常に思い浮かべて、地道に仕事をやり遂げる必要があると、今回の事件を通して再認識した次第であります。

2006.02.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
1月のミニコラム

平成18年はどうなる?

新年あけましておめでとうございます。新しい年が始まりました。気持ちを新たに今年もいろいろとチャレンジしていきたいと思っています。

今年はまず、年はじめから消費税で大騒ぎになると思います。平成17年から新たに消費税の納税義務者となった個人事業者は100万人を超えると言われています。来年早々、消費税の確定申告が始まります。初めての消費税の申告、消費税はわれわれ税務のプロでも手強い相手ですので、素人の納税者はかなり苦労されると思います。

次に同族会社のオーナー役員に対する役員報酬の損金算入に対する規制の問題です。節税で一番ポピュラーな給与所得控除を用いた節税に対する規制ですので、同族会社にとってはかなり影響のある税制改正です。会計事務所もこの対応に追われることでしょう。

そして、新会社法の施行です。商法の大改正ですので、その影響は大きいと言えます。特に、株式会社の設立が簡単になりますので、設立ラッシュが予想されます。

このようなことから、今年は会計事務所がかなり忙しくなると思います。逆に言えば、今年は会計事務所にとってビジネスチャンスが多い年と言えます。このチャンスを生かして、更なるサービス向上に邁進いたしますので、今年も宜しくお願い申し上げます。

2006.01.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修