所長のミニコラム ~ Monthly column ~

12月のミニコラム

スリラー・イン・マニラ

フィリピンのマニラで行われたモハメド・アリとジョー・フレージャーとの世界戦のことをスリラー・イン・マニラと言います。ネットで検索すると同名の競走馬が出てきますが、これではありません。たぶんボクシング好きの馬主さんなのでしょう。

当時フィリピンのマルコス大統領が、国に対する国民の不満をそらす目的で開催した世紀の一戦です。その経過からリング上における激戦の状況は、ユーチューブで「1975 モハメド・アリ vs ジョー・フレージャー ドキュメント 2008年」で詳細に語られています。

この一戦が決まってからのアリのフレージャーに対する執拗な暴言とパフォーマンス。ラウンドごとの手に汗を握るファイト。もうどちらかが死んでしまうのではないかというような壮絶な殴り合いです。現在では、ボクサーの安全性を優先するため、素早くレフェリーがストップを掛けます。当時のレフリーはフィリピン人の俳優であったので、ストップを掛けることもできなかったのかもしれません。

当時の世界戦は15ラウンドまでありましたが、14ラウンドにフレージャーがコーナーから立ち上がらず、アリの勝利となりました。しかし、アリもその後すぐにリングに仰向けに倒れて動けなくなるような状態でした。フレージャーサイドが試合を止めた理由は、フレージャーの目にほとんど視力がなかったことが原因のようです。

この動画は感動ものです。

2018.12.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
11月のミニコラム

鼻呼吸テープ

「いびき」をかなりかくとドクターに言ったところ、「無呼吸症候群」の疑いがあると言われ、いびき対策グッズをいろいろと検討しました。

まず、いびきをするとその音を検知して枕に空気が送られて、枕の形状が変わることにより、頭と顔の位置も変わることによりいびきを停止するという枕を購入しました。スマホとも連動し、どれだけいびきをかいたかの集計もできるものです。しかしいびきをかくと、枕の左右いずれかが盛り上がり、その度に目が覚めるようになって敢え無く断念。

次に、寝ているときに気道の通りをよくする快眠枕を購入しました。なかなかの優れもので、以前よりよく眠れそうな気がしました。

そして、鼻孔拡張テープを寝るときに貼って、鼻呼吸をしやすくします。

最後に、寝るときに口が開かないようにする鼻呼吸テープを試しました。果たして寝てる間に口を閉じるテープをして寝れるのか疑問でしたが、これが効果抜群です。完全に鼻呼吸だけというわけではなく、口呼吸もしていますが、「ガウォ~」といういびき音はなくなり、睡眠の質が格段に良くなりました。

いびきをかく人は鼻呼吸テープを試す価値があると思います。

2018.11.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
10月のミニコラム

アジ釣り

ふと海釣りに行きたくなり、三浦半島の馬堀海岸にある船宿を予約しました。朝5時前に船宿に到着。既に多くの釣り客がいます。平日とあって、アジ釣り船には8名ほどのお客さんです。一方、隣の太刀魚船はほぼ満席です。太刀魚釣りは人気があるようです。

7時に出船。釣り竿をレンタルしましたが、初めての電動リールです。アジの当たりはポツポツあります。しかし、電動リールの巻き上げスピードの感覚がつかめずに、3匹ほどもう少しで釣り上げるところでばらします。隣のおじいちゃんは良いペースでアジを釣っていますが、私はいまいち。結果はアジ4匹、カサゴ2匹という釣果でした。トップは30匹くらい釣っていましたので、私がペケだと思います。

アジの型は良く、30㎝弱の2匹は刺身に、少し小ぶりの2匹は塩焼きにしました。カサゴ2匹はじっくりとから揚げです。美味でした~。またチャレンジします。

2018.10.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
09月のミニコラム

サマーランド

夏休みの間に、孫を遊びに連れて行くことになり、仕事を休んで平日にあきる野市にあるサマーランドに行きました。通年でプールに入れる巨大な屋内プールと、流れるプールが屋外にあります。

さっそく孫がウオータースライダーに乗りたいということで一緒にトライしましたが、体が宙に浮く感覚で外に放り投げられる恐怖感を味わい、目をつぶって着水です。2度と乗りません。

有料でテーブルとイスがあるスペースを借り、朝からフライドポテトをつまみながらビールで一杯。しかし、孫が「プール プール」ということでゆっくり飲んでいる暇もありません。

外の流れるプールでは、ゆっくりとした流れに身を任せているととてもいい気分です。午後になると中高生が増えて、平日なのにかなりの人出です。結局朝の10時から夕方の4時まで、疲れ知らずの孫と一緒にほとんどプールに入っていました。

いつもと違う疲れが出ましたが、孫の喜ぶ顔を見るとまた連れて行きたくなりますね。

2018.09.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
08月のミニコラム

広島の大雨

広島をはじめとする近県に大きな災害をもたらした大雨の日に、広島にセミナーの講師として行きました。

7月6日金曜日の午前中に広島空港に到着。既に山陽自動車道が通行止めになっていることから、空港から広島駅までのリムジンバスが運行中止。仕方なく、空港から三原行の路線バスにおよそ40分乗ってJRの三原駅へ行き、新幹線こだま号で広島駅へ行きました。バスに乗っている途中大きな川がかなり増水していましたが、その後川が決壊して三原にも大きな被害がありました。

セミナーの講師といっても30分話しただけです。大雨の中、夜接待があり地元のおいしい料理を頂きました。翌朝、空港行きのリムジンバスは運航中止、JRは在来線も新幹線も動いていません。広島駅で並んでタクシーに乗り、「広島空港までお願いします」と言ったら、運転手さんが「空港までは無理だと思いますよ」と言われ、「どんな道を通っても空港に行ってください」とお願いしましたが、「やはり無理です」ということで広島駅にUターン。予約していた飛行機も欠航に。万事休すで、翌日の日曜日の夕方に東京に帰ってきました。

わずか30分の話をするだけだったのですが、3日間の出張となってしまいました。この大雨で200人を超える死者を出した大災害となりましたが、1日も早い復興を願うばかりです。

2018.08.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
07月のミニコラム

不死身の特攻兵

太平洋戦争で特攻隊と言えばゼロ戦でアメリカの戦艦に突っ込んだ神風特攻隊が頭に浮かびますが、これは海軍の特攻隊です。陸軍でも少し遅れて特攻隊ができました。万朶隊(ばんだたい)と言い、ゼロ戦ではなくて九九式双発軽爆撃機という4人乗りの双発機を改造した特攻機です。この、特攻機に乗って9回出撃して、9回生還した人物がいます。

当時21歳の佐々木さんは、アメリカの戦艦に爆弾を積んだ飛行機で突っ込むということを伝えられずに招集され、フィリピンまで連れて行かれます。幸いにも岩本という隊長が爆弾を飛行機から落とせるように飛行機の改造を極秘裏に指示し、「体当たりをしないで爆弾をアメリカの戦艦に落として生きて帰れ」と言う人でした。佐々木さんは、優秀なパイロットであったことから、この言葉を忠実に守り何度と出撃しますが、生きて帰ってきます。軍部は戦果を誇るために「佐々木は敵戦艦に突っ込んで戦死した」と嘘の報告を2回もしたことで、佐々木さんの故郷では、2度も佐々木さんの葬式が行われました。

終戦になり、万朶隊の隊員は佐々木さん以外すべて戦死しました。佐々木さんは、92歳まで存命でした。軍隊という極限の組織においても、「こんなことで部下の命を失わせたくない」と飛行機の改造を指示した上司がいたことに感銘を受けました。この上司である岩本隊長は、陸軍司令官の「宴席を設けるからマニラまで来い」というバカげた命令に従い、マニラに向かう途中にアメリカのグラマン機に撃ち落されて戦死しています。

2018.07.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
06月のミニコラム

アメフトのこと

アメフトでのラフプレーについて世間は大騒ぎをしております。アメフトは、かなり前から興味があり、テレビではよく見ていました。私の子供も、中学生の時に多摩川の河川敷に行ってアメフトのクラブチームに入って練習をしていました。また、私がアメリカのシアトルに行った時には、地元のシアトルシーホークスの試合を観戦しました。日本でも、味の素スタジアムに学生の試合を観戦に行ったこともあります。

私は、日大の選手が行ったラフプレーを見たとき、第2次大戦の終戦間際に同年代の学徒が特攻隊員としてアメリカの戦艦に突っ込む姿や、サリン事件で医師であった林郁夫が地下鉄の車内でサリンが入ったビニール袋を傘の先で突いて何の罪もない人を死に追いやったことが頭をよぎりました。

あのタイミングで対戦相手のクオーターバックにタックルするのは、尋常な精神状態であるわけではなく、かなり追い込まれて洗脳された者か、自分の命を落とすこともいとわないような状況になりうる特攻隊みたいな異常な組織に属している者としか考えられません。

このような悲しい事が二度と起きないよう、スポーツを指導する立場の方にただお願いするだけです。よろしくお願いいたします。

2018.06.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
05月のミニコラム

比嘉の重量オーバー

WBC世界フライ級の王者であった比嘉大吾が、試合前日の計量で900グラムの重量オーバーでタイトルを剥奪されてしまいました。翌日に行われた試合では打たれに打たれて9回TKO負けでした。そして、昨日、日本ボクシングコミッションからライセンスの無期限停止処分を下されてしまいました。

比嘉の所属する白井・具志堅スポーツは、私の最寄り駅である井の頭線西永福駅の近くで、朝の散歩コースの途中にあります。タイトルをとった時と、防衛戦で勝利した翌日には、本社を近くに置くサミットストアが提供した、「比嘉選手おめでとう」と書いた大きな花輪がジムの前に置かれていました。もうそれもなく、チョット寂しさを感じます。

しかし、比嘉はまだ22歳で、階級を上げて戦っても十分チャンピオンになれる沖縄の逸材だと思います。終わったことはすべて忘れて、矢吹ジョーのように明日に向かって歩んで行ってもらいたいと思います。

2018.05.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
04月のミニコラム

山中の引退

プロボクサーの山中慎介が現役を引退しました。山中の試合は実際に見に行ったこともあります。とても綺麗なボクシングスタイルで、ほとんどの試合がKOと言うのも見応えがありました。また、インタビューでも派手さがないのがいいですね。

最後のタイトル戦となったルイス・ネリと言う選手とは、その前の試合で山中がタイトルを奪取されています。山中がダウンをする劣勢の中、第4ラウンドで山中のトレーナーである大和氏がタオルを投入して試合が終わりました。

このタオル投入について大和トレーナーに批判が集中し、帝拳ジムの本田会長も「タオル投入は早かった」と残念がっていました。しかし、その試合のビデオを見る限り、私は「妥当な判断である」と思っていました。この試合での山中のディフェンスに私は違和感を感じていました。以前の山中ならもっと見切っていたのに、後ろに下がるだけで簡単にパンチを受けていたからです。ですから、ケガをする前にタオルを投入した判断は正しいと思っていました。

そして、最後の試合となるルイス・ネリとの再戦。山中はやはり全盛期の動きではなく、相手のパンチを簡単にもらっています。そして完璧なノックアウト負け。今回はトレーナーのタオル投入はありませんでしたが、大きなけがをしなくて良かったと思います。この試合で、大和トレーナーの前試合でのタオル投入が、正しかったことが証明されたでしょう。

当事務所に元プロボクサーがおりますが、彼のミット打ちを目の前で見たところ、正直言って震え上がりました。私が、バットで殴るのと同じくらいの威力があります。このことを知れば、ボクシングの見方も変わると思います。

山中慎介さんには、これからの長い人生を健康で元気に暮らしてもらいたいと思います。そうできるように選手のことを守るのもトレーナーの重要な仕事なのです。

2018.04.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
03月のミニコラム

競輪

以前午前中に京王閣競輪場に行ったところ、「レースは夕方からだよ」と言われ、コンビニで買ったビールを多摩川の河川敷で飲んで帰って来たことがありました。一度は競輪を見てみたいと思い、今度は事前にレースのスケジュールを調べて立川競輪に行ってみました。

競艇場と同様にほとんどがかなりの年配者で、若者はほとんどいません。場内のドリンクが高いと思い、コンビニでビールを買っていきましたが、場内でもなんと缶ビール350円の良心的な値段。食べ物もキッチンカーや売店が充実していて値段もお手頃です。豚汁を食べてみましたが、熱々でとてもおいしかったです。お酒は日本酒や酎ハイなど何でもあります。

レースは自転車の走る「シャー」という音だけで、そして時おり選手の気迫のある掛け声が響きます。私の妻が福島出身なので福島県出身の選手に投票しました。選手の地域性があるのもよいですね。馬やボートに乗って競争するのも悪くはないですが、人と人が人力で競い合うのもまた魅力的でした。また行きます。

2018.03.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
02月のミニコラム

コミュニケーション

アトラスには40名ほどのメンバーがひとつのフロアーで仕事をしています。スケジュール管理や社内メールはサイボウズというソフトを利用しています。サイボウズには、社内メールの他、掲示板や会議室の管理、データベース作成運用など様々な機能が備わっています。

このソフトを導入する前は、スケジュール管理はホワイトボードで、会議室の管理は目視でやっているような状況でしたので作業効率は格段にアップしました。

しかし一方で、ちょっとしたことでも社内メールを利用したり、何でも掲示板にアップしたりと、人対人のコミュニケーションが、人→ソフト→人のコミュニケーションになるきらいが感じられます。

事務所の端から端まで26歩くらいの部屋ですから、メールや内線電話を使わないで足を使って対面でコミュニケーションをとるとか、探し物があったら掲示板なんかにアップしないで大きな声で皆に聞くといったことが必要ではないでしょうか。

コミュニケーションの基本は人対人です。便利さに乗じて安易な方法でコミュニケーションをとっていると、面白くない組織になるような気がしますが、いかがなものでしょうか?

2018.02.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
01月のミニコラム

還暦

とうとう昨年の12月で還暦となってしまいました。還暦と聞くと「おじいさん」とのイメージがあるので、なりたくなかったのですが、なってしまいました。子供たちには「赤いちゃんちゃんこは絶対着ない、マスターズの勝者が着るグリーンジャケットが欲しい」と言いました。グリーンのジャケットは私が自腹で作り、胸のエンブレムを子供たちに作ってもらいました。日本地図にピンが立っているエンブレムです。

還暦のパーティーは、自宅に子供たちが集まり、プロの出張シェフが自宅まで来て日本食のコース料理です。若いシェフでしたが作りたてを食べられるため大変おいしかったです。特に最後に作ってくれた鯛めしは美味でしたね。

こうして元気で還暦を迎えられたことに感謝しなくてはいけません。健康には何も問題がないので、元気で仕事に遊びに精一杯頑張ります。

今年もよろしくお願いいたします。

2018.01.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修